9月も後半戦に入り、朝晩はめっきり秋らしくなってきました。
秋の味覚もこれから旬を迎え、食事がますます楽しみになる季節です。
そこで本日は、蕎麦についての歌舞伎界の裏話をご紹介します。
歌舞伎界では、舞台でセリフを間違えたり忘れたりしてしまったとき、
出演者に自腹を切って「蕎麦券」を配る風習があるそうです。
これは、ミスをしてしまった人の罪悪感を和らげ、共演者にも配慮するという、
双方への思いやりから生まれた習慣なのでしょう。
最近では蕎麦だけでなく、なんとコーヒー券からうな重まで、
失敗の程度に応じてふるまう品を選べるようです。
小さな失敗を叱責するのではなく、明るい笑いに変えてしまうあたりが、
日本らしい大人の気遣いであると感じます。
2020年オリンピックの東京招致も決まり、
ますます日本の良さがクローズアップされている昨今。
これを機に、“思いやり”や“おもてなし”といった和のこころを
学んでみるのも良いかもしれませんね。